『力強さに細かさも』先発枠狙うホークス千賀。ポストシーズンの快投で深めた自信と進化
ソフトバンク三連覇達成に向け、投手層はさらに厚みを増すことになりそうだ。昨年ポストシーズンで快投を見せ、二連覇へ流れをつくった千賀。今季は開幕から1軍での活躍を誓う。
2016/02/10
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昨年の春季キャンプはケガ
ソフトバンクの春季キャンプ初日、A・B組を合わせ35人の投手がブルペン入りした。
三連覇達成へ向け、それぞれが充実のオフを過ごし、キャンプ地・宮崎入りした証拠である。
その中で、工藤公康監督から「速ぇー!!」「ナイスピッチング!」と声をかけられていたのが千賀滉大。
23歳の本格派右腕の投球が唸りを上げていた。
昨シーズンは8月に1軍昇格し、公式戦登板は4試合(2勝1敗)ながら、ポストシーズンはロングリリーフ要因として起用された。
クライマックスシリーズでは2試合に登板し3回2/3を投げて4奪三振・無失点の好投を見せる。
日本シリーズでは3戦目に2番手として登板。ヤクルト山田哲人に3打席連続となるホームランを浴びて敗戦投手になるも、翌日の再登板では2回を無安打に抑えて流れを引き戻し、チームの日本一に貢献した。
右肩の故障によりB組で過ごした昨年の春季キャンプとは全く違うスタートを切った。
「去年はケガをしていたんですけど、今年はアピールできる立場にある。モヤモヤのないスタートが切れました」と初日に満面の笑顔を浮かべていた。
「監督から『無理してブルペンに入らなくてもいいぞ』と言われたけど、頑張ってアピールしないとまたファーム行きになってしまう」