楽天・今江離脱で混沌とする三塁争い。得点力上昇へドラ3茂木起用の可能性
2016/02/11
今江の離脱で、開幕の布陣に狂い
東北楽天ゴールデンイーグルスの三遊間レギュラー争いが混沌としている。
キャンプイン前日に舞い込んだ今江敏晃の左ヒラメ筋炎。3年ぶりAクラスへ、楽天が意を決しFA補強に動いた注目選手。これまで一、三塁で起用されてきた銀次を初Vの2013年と同様に一塁へ固定し、昨季終盤に打撃開眼したウィーラー(または獲得が報じられたゴームズ)を左翼に回す。両人に打撃専念を促し、守備負担を減らすためのカギを担うべきキーパーソンが今江で、背番号8をホットコーナーに迎えることでチームは得点力上昇の青写真を描いたはずだった。
そんな中で、まさかの全治4~6週間のアクシデントに見舞われた。
今江の怪我は、決して楽観視することはできない。
ギリギリ開幕に間に合う可能性も高いが、本来のパフォーマンスを発揮できるかは不透明だ。
数多くの1軍野手が故障離脱した昨年、表に故障前と復帰後の打率をまとめてみたが、大半が復帰後にアベレージを下げていた。怪我の後遺症に悩まされ、本来のバッティングを戻すことができない選手が多かったことを考えると、同様の心配は今江にも当てはまる。
実戦復帰を急ぐあまりに今江の症状が悪化しては元も子もない。
開幕直後は今江不在で戦うことも想定する必要がある。となると、レギュラーが決まっていない遊撃に加えて、三塁の定位置も不透明となった。
前述した得点力アップのための構想は開幕時点では白紙の可能性が高くなり、銀次やウィーラーが三塁に、あるいは今年38歳の後藤光尊を起用するのか、今季から登録名を変更した哲朗や阿部俊人、岩崎達郎らが代わる代わる代役を務めるのか。
そんな中、久米島の空模様のようにモヤッとしていたファンの心を、一気にスカっとさせるニューヒーローが登場した。
新人ながらも今キャンプでメキメキ評価を上げている茂木栄五郎だ。