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【アメリカの眼】亡命したグリエルはメジャーで通用するか。契約のプロセスは兄弟で違いも

かりにMLBへ移籍となった場合、グリエル兄弟はどの程度やれるのか?米メディアは一斉にグリエル兄弟の亡命を報じ、彼らの母国での実績を、すでにMLBで成功をおさめているスターの亡命前の成績と比較し推し量っている。

2016/02/11

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高橋康光



現時点でグリエル兄弟の立場の違い

 弟のルルデスも才能あふれた若者でまだ22歳だ。しかし、ショーンフィールド氏は現時点で、兄弟の立場が違う点をあげている。

It’s important to note that if both gain eligibility to come to the U.S., they will come in under different bidding systems. Yunieski is over the age of 23 with at least five years of experience in Cuba, so he’s a free agent, exempt from any restrictions and free to sign with any team.
もし、2人ともアメリカに首尾よく渡ってきたとしても、彼らは異なったシステムを通じて契約先を見つけることになることを記しておくのは重要なことだ。ユニエスキはすでに23歳を過ぎてキューバでの経験が5年以上の経験があるため、全うなFA選手だ。どの球団と契約しようが制約は全くない。

 それは、MLB機構と選手組合で合意している労使協定で規定されている海外FAとの年間契約総額の上限との兼ね合いだ。そこでは、23歳未満でかつ母国での在籍が一定年数(キューバの場合は5年)未満の海外選手との契約金総額に上限が設定されているのだ。これは「青田買い」の過当競争を抑制するためだ。

 22歳のルルデスは海外FAとの契約金上限制度の対象になる。
 したがって、彼の契約金は規定額を超過するとペナルティの対象になる。このことは、ルルデスへの提示額を抑制する作用をもたらすのだ。

 ルルデスは10月19日に23歳になる。
 もし、それまで契約しなければ兄同様にどことも自由に契約できるFAとなる。一方で、彼のような若い選手にとって1シーズンをプレーせず過ごすのはとてもリスクが伴うことでもあると記事では指摘した。

出典:”Gourriel’s numbers in Cuba compare to Abreu, Cespedes”@ ESPN by David Schoenfield in Feb. 8th 2016

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