他球団ならレギュラー級?…開幕スタメンは難しそうな打者6人。チーム事情の影響受ける選手たち
2023/03/17
産経新聞社
原口文仁
・投打:右投右打
・身長/体重:182cm/93kg
・生年月日:1992年3月3日
・経歴:帝京高
・ドラフト:2009年ドラフト6位
チーム屈指の打撃力を持つ原口文仁は、代打の切り札としての起用が濃厚だ。
帝京高から2009年ドラフト6位で阪神タイガースに入団した原口だったが、プロ入り後は故障に苦しみ、2012年オフに育成契約となった。
それでも、2016年の開幕直後に支配下復帰を勝ち取ると、強打の捕手として5月度の月間MVPを受賞するなど、一気にブレイク。同年は107試合に出場し、打率.299(規定未満)、11本塁打、46打点の好成績を残した。
その後も一軍の戦力となっていたが、2019年1月には大腸がんを公表。しかし、不屈の闘志で治療・リハビリを乗り越え、同年6月に一軍への戦線復帰を果たした。
持ち前の打棒は健在で、6月9日の北海道日本ハムファイターズ戦ではサヨナラ打を記録。オールスターゲームにも選出され、東京ドーム、本拠地・阪神甲子園球場で2戦続けてアーチを描いた。同年は主に代打としてチームの勝利に貢献した。
捕手には強いこだわりを示していたが、2022年は内野手登録への変更を決断。故障もあって出遅れたが、シーズン終盤には一塁のレギュラー格となった。最終的に33試合の出場ながら、打率.324、2本塁打。勝負強さも随所に光った。
ところが、今季から指揮を執る岡田彰布新監督は、主砲の大山祐輔を一塁に固定し、原口を右の代打1番手として起用する方針を示している。今季の実戦では順調な仕上がりを見せているため、外野での起用を含めたオプションも試したいところだ。