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高卒3年目・二木、新人王も!? 隠れ「投手王国」千葉ロッテの若手投手陣が熱い【ほぼ月刊マリーンズ#11】

春季キャンプも後半戦。今回は、今季初の対外試合となった13日の台湾・ラミゴとの国際交流試合で力投した高卒3年目・二木康太をフィーチャーしたい。混戦模様のローテ5番手、6番手枠争い。落合コーチも名指しする期待の若手を、その肉声とともに紹介だ!!

2016/02/15

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千葉ロッテマリーンズ



落合コーチの口からは「川満、南」の名前

「二木、川満、南。そのへんが出てきてくれれば、スゴく刺激になる。初めのうちは若いピッチャーをどんどん使っていこうと思っているんで、彼らの突きあげには期待しています」

一方、投手陣を統括する落合英二コーチは「期待の若手は誰か」という問いに、こうも答えてくれていた。そして二木とならんで、落合コーチの“お眼鏡”にかなった川満寛弥、南昌輝のふたりもこのキャンプではいつになく順調な仕上がり。ともにマウンドに上がった14日の対ラミゴ第2戦では、いまひとつ結果を残せなかったものの、第2クールからスタートしているシート打撃などでは、きっちり存在感を見せている。

「ピッチング自体の調子はいいんで、どんどん実戦で力を出して、ポジションを確立していけるよう、いいアピールをしていきたい。自分自身はやっぱり先発を希望しているんで、長いイニングをしっかり投げられるように、このキャンプでは体力面、技術面を磨いていけたらと思ってます」

そう語る川満は、九州共立大から12年のドラフト2位で入団した4年目左腕(なにげに、彼もいぜん新人王資格を保有中!)。一昨年に成瀬善久がFA移籍した際に報じられた「ポスト成瀬を狙いたい」といった発言については「あれは勝手に書かれただけで、僕はそんなこと言ってない」と苦笑するが、慢性的な左不足でもあるチーム事情からすれば、左の彼もまた貴重な先発候補。プロ初登板、初勝利のチャンスは大いにあると言っていい。

他方、先日発表された、元メロン記念日・柴田あゆみとの結婚でもファンを大いに驚かせた南も、10年ドラフト2位で今季がプロ6年目と、なかなかの正念場。それを自覚する当の本人も、手ごたえを口にしながら、「どこでもいいから、結果を出したい」と危機感をにじませる。

「新たにトライしていることは特にないんですけど、変化球の精度というところをいちばんに意識して、去年の秋からやってます。だいぶいい感じにはなってきてるんで、そこをもっと磨いて、なんとか開幕1軍にしがみついていけたらなと思ってます」

南と言えば、県和歌山商→立正大というその経歴から“西口2世”とも言われた逸材。リリーフカーで登場しながら、そのまま帰って行った“帰宅”事件や、今般の結婚報道以上のインパクトを、本業の野球のプレーで見せられるかにも、ぜひ注目したいところだ。

昨季は、チーム防御率でダントツ最下位とボロボロだった前半戦から一転、後半からはいきなりリーグトップへと躍りでたマリーンズ投手陣。さすがにホークスほどの華はないにしても、個々の選手の復調や補強もあって、今季の選手層はさらに厚みを増しているのが実情でもある。

他の5チームに「不気味」と言わしめる“隠れ投手王国”の本格整備に向け、その鍵を握るであろう二木ら若手投手陣の飛躍から目が離せない──。

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