由伸巨人V奪回へ「ショート坂本依存」からの脱却【死亡遊戯コラム】
キャプテン2年目のシーズンを迎える巨人の坂本勇人。レギュラー定着後、毎年ほぼ全試合に出場してきたが、近年は故障などに悩まされることも増えてきた。
2016/02/21
クルーズ加入で、起用法に幅が
もちろんこの助っ人を143試合遊撃手で起用するわけではない。
主に二塁や三塁での起用が基本線だろう。
だが、クルーズにはメジャー時代に経験した「ショートも守れる」というオプションがある。
さらに昨季打撃成績は打率.255、16本、73打点と坂本の代わりが充分務まる攻撃力も兼ね備える。
つまり、クルーズは巨人の長年の弱点「坂本の代役不在」を解決できる人材ということだ。
どんなに打撃不振でも、疲労が蓄積していても、坂本を無理に使い続けなければならなかった過去の反省から実現したクルーズ獲得。
20日のDeNAとのオープン戦では腰の張りで欠場した坂本の代わりに、片岡治大がショートで先発出場。
2016年はクルーズや片岡を遊撃手のバックアッパーとして準備させる。
この起用法に高橋由伸監督の大きな意志を感じる。
阿部も坂本も欠かせない戦力だが、決してそこに依存しない。
キャプテン坂本と言えども、不調や故障を抱えていたら容赦なく外すよと。
由伸巨人は着々と原前監督時代とは違うチームに変貌を遂げようとしている。
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