国頭行きは2軍落ちにあらず。一番消えてもらっては困る浦野、中村、上沢【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#23】
ファイターズは、アリゾナから沖縄へ直行し、名護での第2次キャンプが始まった。
2016/02/19
ホークス追撃に右腕トリオは不可欠
ファイターズはチャーター機でアリゾナから沖縄へ直行、無事、名護での第2次キャンプをスタートさせた。通常のスケジュールで言い替えると第4クール以降が名護ということになる。
「名護初日」となった17日は、時差ボケ解消も兼ねて、午後からトレーニングウェア姿の調整が行われた。現地には今年も沢山のファンが詰めかけていたが、2月中旬過ぎてばらばらのウェア姿の選手を見るのも貴重な経験だ。翌日からはユニホーム姿だから「2日間で自主トレとキャンプ姿、両方見られた」おトク感がある。
見てるとサブグラウンドで投手陣がいっせいに(トレーニングウェア姿でリラックスして)キャッチボールを始めた。おトク感という意味では、これがいちばんじゃないだろうか。サブグラウンドでの投手陣いっせいキャッチボールは、名護で僕の最も好きな光景。だって投手陣がみんな揃ってるんですよ。通常はそんなことあり得ない。それからやっぱり野手のキャッチボールとは球質が違う。指にかかってきれいな回転をするから、ボールがなかなか落ちて来ない。スーッと気持ちよく球が行くんだ。壮観ですよ。
ただパッと見ただけじゃわからなかったけれど、浦野博司、中村勝、上沢直之は国頭(くにがみ)の2軍キャンプへ入れ替えになったらしい。第2次キャンプは名護と国頭の入れ替えを積極的に行う方針のようだ。既に国頭から田中賢介や矢野謙次らの合流、ピオリア組からは故障の岡大海、淺間大基らの国頭行きが発表になっている。
壮観に見えたけれどキャッチボールの光景から、浦野、中村、上沢が消えていたのか。ソフトバンク追撃を思えば、いちばん消えてもらっちゃ困る右腕トリオだ。先発は有原航平の上積みも期待できるし、アンソニー・バース、上原健太の評判も上々だが、この3枚ががどのくらい存在感を発揮できるかにかかってると思う。