国頭行きは2軍落ちにあらず。一番消えてもらっては困る浦野、中村、上沢【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#23】
ファイターズは、アリゾナから沖縄へ直行し、名護での第2次キャンプが始まった。
2016/02/19
12球団で最も早く沖縄キャンプを実施
ただファイターズの場合、他球団と異なり、国頭の意味合いが単なる「2軍落ち」じゃないのも確かだ。まず、距離が近い。首脳陣がすぐ見に来られる。それから球場設備もホテルもむしろ1軍の名護より立派だ。田中賢介らベテランがピオリアへ行かず、国頭でじっくり仕上げたように、周囲の雑音に惑わされずじっくりトレーニングするのに適している。浦野、中村、上沢もここからペースを上げていくのだろうか。
実は今年のピオリアキャンプはメディア関係者の間では「(ポスティングをにらんだ)大谷翔平のメジャースカウトへのお披露目」に加えて「名護市営球場建て替えを促すデモンストレーション」が裏の意図だったんじゃないかとウワサになっている。それくらい名護市営球場の老朽化が著しいのだ。
ファイターズは12球団で最も早くから沖縄キャンプを実施した、いわばパイオニアだが、それが逆に作用し、現在は「12球団で最も老朽化したメイン球場でキャンプするチーム」になっている。そのせいで2軍の国頭のほうが球場が立派という逆転現象が起きているのだ。球団は名護市に球場の建て替え希望を伝えているが、予算の関係か、なかなか行政が動かない。そこで「長いつきあいだけど、建て替えてくれないなら出ていきますよ」とプレッシャーをかけたんじゃないかという見立てだ。まぁ、あくまでウワサなので真偽のほうは定かではないけれど。
が、そうであっておかしくないほど名護市営球場は古い。
何しろ大島康徳や落合博満が現役の頃から何にも変わってないのだ。最先端のピオリア・スポーツコンプレックスから昔なじみの名護市営球場にチームが帰ってきた。ここから後半戦だ。競争がいっそう激烈さを増す。
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