NPBを去った外国人投手の今季――バーネットや呉はプルペンの一角として期待も
昨シーズンをもって日本プロ野球を去った外国人選手たちは今季どこでプレーするのだろうか。またどのような期待をされているのだろうか? 今回は投手編だ。
2016/02/22
ダルからバーネット。NPB経験者による継投が実現する可能性
古くはビル・ガリクソン、最近ではコルビー・ルイス(レンジャーズ)やライアン・ボーグルソン(パイレーツ)の名前が挙がる。
外国人選手として日本プロ野球で投げた後、メジャーで活躍した投手だ。
3人はいずれも先発投手だが、ラファエル・ベタンコートとスコット・アッチソンは日本を去ってから、メジャーでシーズン70試合以上にリリーフ登板した。
彼らに続こうとしている者は今もいる。昨シーズンは日本プロ野球で投げ、オフにメジャーの球団と契約した投手は、5人以上を数える。
なかでも注目は、東京ヤクルト・スワローズと阪神タイガースでそれぞれ41セーブを挙げ、セ・リーグ最多セーブのタイトルを分け合ったトニー・バーネットと呉昇桓だ。
バーネットは2年350万ドルでレンジャーズに入団した(出来高つき/2018年は球団オプション)。呉がカージナルスと交わした契約は1年500万ドル程度と見られる(出来高つき/2017年は球団オプション)。どちらもメジャー経験は皆無ながら、マイナー契約ではなくメジャー契約を手にした。
来日前のバーネットはダイヤモンドバックスに所属していて、メジャーデビューはできなかった。ただ、バーネットが花開いたのは、ヤクルト2年目の2011年に先発からリリーフに転向してからだ。
昨シーズン、レンジャーズのブルペン防御率はリーグ11位の4.12と良くなかった。11月にはマリナーズからトム・ウィルヘルムセンが加わったが、バーネットにもブルペンの一角に食い込むチャンスは十分ある。ルイスからバーネットにつなぐ“日本帰りのリレー”や、ダルビッシュ有からバーネットの“日本プロ野球経験者のリレー”が実現するかもしれない。