まさかのサプライズ…プロ野球、歴代開幕投手に大抜擢された5人。白羽の矢が立ち大役へ
2023/03/31
産経新聞社
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3月30日・日本ハム対楽天の試合を皮切りに開幕を迎えたプロ野球。開幕戦は1年の始まりとなる大事な一戦であるため、基本的にはエースの登板が既定路線だが、過去には「サプライズ」選出も存在。今季も一軍登板なしのオリックス・山下舜平大が大抜擢されている。そこで今回は、異例の開幕投手を務めた5人を紹介する。
川崎憲次郎
出身:大分県
投打:右投右打
身長/体重:182cm/87kg
生年月日:1971年1月8日
ドラフト:1988年ドラフト1位
誰もが驚く形で開幕投手を務めた選手が、主にヤクルトで活躍した川崎憲次郎だ。
津久見高校からドラフト1位でヤクルトに入団し、入団2年目に12勝を挙げた川崎。現代野球では達成が難しい15完投を記録するなど、先発完投型ピッチャーとしてフル回転。1991年・92年も2桁勝利の活躍で、若くしてヤクルトに欠かせない存在となった。
1994年以降は思うような活躍ができないシーズンもありながら、1998年に17勝で最多勝と沢村賞を受賞。2000年に通算88勝の実績を引っ提げて中日にFA移籍した。
しかし、移籍後3シーズンは1軍登板なし。その川崎を2004年の開幕投手に指名したのが、同年から監督に就任した落合博満である。
一部のコーチにすら知らされていなかったサプライズ指名は、プロ野球界全体から大きな話題を集めた。結果は1回1/3を5失点と打ち込まれ、かつてのようなピッチングを披露することはできず。同年限りで現役を引退した。