エスコンフィールドで開幕。ドーム式植物園の構造にハッピー!【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#196】
ついにエスコンフィールドが開場した。野球ファンにとって魅力的なポイントがたくさんあった。1日球場を満喫したうえでの感想を列挙していきたい。
2023/04/02
産経新聞社
五感で楽しめる球場
3月30日、歴史的なエスコンフィールド開幕戦に一般の観客として行ってきたのだ。4時起きして朝イチのLCC便(春秋航空)で成田空港を出発、そもそも遠足前の子どものように興奮して寝つけなかったから寝不足のぼや~っとした感覚は半日続いた。
チケットは長年の友人が(購入権を)当ててくれたものだ。スターレベルの内野席三塁側、4000円の席だった。上層階で、外野のレフトフィールドがほぼ死角になってしまう席(席に着いてびっくりした!)だったけど、大好きなチームの歴史のページ1に立ち会えるのだ。ぜんぜん構わない。友人にはホテル(東横イン)を僕が取ってチャラにした。
出てくるワードが「春秋航空」「東横イン」と庶民的だと思う。本当に一般の野球ファンとして観戦したのだ。僕は3月14日、こけら落としのオープン戦でHBCラジオのゲスト解説者を務めているが、あのときは「JALのビジネスクラス」、「札幌北広島クラッセホテル」とランクがぐっと上だった。ちなみに移動はすべてHBCが押さえたタクシーだ。行きはともかく、帰りは札幌までだからかなりの金額(当日は「ファイターズ DE ナイト!」にも出演)だった。もちろん快適で助かったが、それじゃ新球場の実際はぜんぜん見えて来ないんじゃないかな。
エスコンフィールドの魅力は五感で楽しめるところだ。リポビタンゲート外のプレーフィールドでは子どもらの遊ぶ声が聴こえる。コカコーラゲートの「ザ・ブリック」では大谷翔平をはじめ、かつての名選手のネーム入り煉瓦を探す人がいっぱい。で、一歩ゲートを入ると天然芝の匂いを感じる。大袈裟に言えばドーム式植物園の構造なのだ。で、コンコースを進むと目の前に緑のフィールドが広がる。マジか、これ! 本当にアメリカの球場だ。これがファイターズの新本拠地なのか。僕はこの天然芝の匂いとフィールドの緑で、一発で恋に堕ちてしまった。しかも、コンコースは一周できるのだ。色んな角度から緑のフィールドが見渡せる。