”即戦力としての自覚”ロッテドラ2・関谷がマウンドで動じない理由
平沢大河がクローズアップされるロッテの春季キャンプ。しかし、今季即戦力として最も期待されているのは、社会人の名門・JR東日本からドラフト2位で入団した関谷亮太ではないか。
2016/02/26
1年目のキャンプから先発ローテーションをイメージ
関谷亮太はマウンドで表情を一切変えない。
「喜怒哀楽」をマウンドで出すことで、精神にブレが生じることを彼は知っている。
2月20日に行われたオープン戦(対中日)でもその姿は変わらなかった。
この日の登板予定は2イニング。堂上直倫に2ランを打たれた関谷だったが、何事もなかったかのように後続相手に淡々と投げ、そして抑え、無表情のままベンチに引き揚げていった。
打たれたのはカーブ。打球は強風に乗っていた。言い訳の一つも思いつきそうなシチュエーションであるが、彼はそう考えない。
「結果は結果」
それ以上でも、以下でもない。彼はプロの先発投手に必要な要素をすでに心得ている。
この世界に飛び込んですぐにチーフスカウトの永野吉成と交わした約束がある。
「自分が先発ローテーションにいる姿をイメージして、キャンプに臨むように……」
先発ローテーション入りを〝目指す″のではなく、さも当然のように〝任された″イメージを持って、開幕まで過ごそうというのだ。
「大学からプロに行く人もそうですけど、社会人から行くならなおさら1年目から勝負だと思っています。もちろん最初から即戦力の意識で。二軍スタートなら二軍スタートで別なことを考えて、やっていかなきゃいけないですけど、そうじゃないので。今は自分の居場所が確保されたわけではないけど、一軍にしがみつく姿勢ではなく、もっと攻めの姿勢で過ごしたいと思ってやっています」