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”即戦力としての自覚”ロッテドラ2・関谷がマウンドで動じない理由

平沢大河がクローズアップされるロッテの春季キャンプ。しかし、今季即戦力として最も期待されているのは、社会人の名門・JR東日本からドラフト2位で入団した関谷亮太ではないか。

2016/02/26

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マウンドの時とは違う素顔

そうした新人離れした堂々とした姿はときに、〝強気な性格″と変に誤解されることもある。自主トレ期間中、「僕がいるのにどうしてスタンリッジを獲るのか……」という発言が記事になった。

「あれ、ちょっとだけ違うんですよ。それくらいの気持ちでやりたいな……とかそういう意味で言ったんですよ。『自分がいるのになんで獲るの?』とかそんな風には言っていないです。だからあれからちょっと気まずくて……」

マウンドでは堂々とする彼が一瞬、うろたえているように見えた。
根は周りとの調和を大切にする、気持ちの良い性格である。淡々と見えるのはあくまでマウンドの上だけだ。ファンへの対応も丁寧だし、取材時も気持ちよく応対してくれる。

高校(日大三高)時代に同級生だった吉田裕太と約6年ぶりに同僚となった。

「吉田がプロの試合に出ているのをよく見ていました。(吉田が)いいピッチャーの球を受ける機会が多かったので、一緒に食事に行ったときに『あのピッチャーはどういう感じなの?』とか話を訊いたりもしましたね」

そうした雑談の中からヒントを得ることもある。

「(吉田は)プロとアマを比べてストライクゾーンがやはり狭くなると言っていました。だけどストライクが取れないと話にならないと……」

そこで関谷が考えたのがコース、高低はもちろん奥行きで勝負できるピッチャーになろうということ。得意球であるチェンジアップにも磨きをかけた。

「それまではきれいにコースへ投げ分けていたんですよ。それでストライクゾーンを自分で厳しくもしていたんですけど、その後、奥行きなども活かして『ストライクゾーンでストライクを稼ぐ』という発想で考えたら気分的にも楽になれたんですよね」

丁寧にではなく大胆に。

「打てるものなら打ってみろと気持ちで攻めていく考えですよね。気持ちで遅れないように」

表情や感情は一定でも、内に秘めるハートは熱いままだ。

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