”まだ、やれる”完全復活目指すオリックス近藤、まずは5年ぶりの開幕一軍へ【どら増田のオリ熱コラム #67】
オリックスと近鉄の分配ドラフトを経験している選手は近藤だけだ。昨年久しぶりに勝利をあげ、今季は本当の意味での復活を目指す。
2016/02/28
5年ぶりの春季キャンプ一軍スタート
昨年1411日ぶりの勝利でファンや関係者を喜ばせた近藤一樹。育成契約から再度支配下登録を勝ち取り復活を遂げ、今年は春季キャンプでも一軍スタートを切った。
「2011年のキャンプのときに手術したので何年ぶりですかね」
春季キャンプを一軍スタートで迎えるのはいつ以来ですか?と尋ねると近藤は「うーん」と考えてからこのように答えた。自身もいつ以来だったか思い出すのに少し時間がかかるほど、ここまでの道のりは長かったのだ。
「一軍なのか、二軍なのか、正直ビビってた部分があるんですよ。僕は当落線上の選手じゃないですか」
春季キャンプのメンバーが発表されるまでの心境を近藤らしい自虐も交えた表現で明かした。
キャンプは一軍スタートにこだわりたかったというが、その真意を聞くと「若い選手とやるのもいいんですけど」と前置きをした上で、「上に行けば金子(千尋)とか平野(佳寿)とか同世代の選手がいるじゃないですか。僕はマイペースが苦手なんでファームだと物足りない部分があるんですよね。彼らと同じ環境で投げることで、刺激を受けるというかそういうのが大きいですね」と語ってくれた。
“同級生”で仲の良い金子千尋も「この球団ができて(合併して)最初からずっといるのは僕と近藤だけ」と話していたように、オリックスと近鉄の分配ドラフトを経験し現在もオリックスに在籍しているのは近鉄から移籍した近藤だけだ。
ちなみに金子は合併後初のドラフト1位だった。
同世代の選手が身近にいることで、近藤自身は「まだやれる」という自信につながっているようだ。