これぞ“ケガの功名”? プロ野球、故障を乗り越え躍進した歴代選手5人。離脱が飛躍のきっかけに
2023/04/17
産経新聞社
前田智徳
・投打:右投左打
・身長/体重:176㎝/80㎏
・生年月日:1971年6月6日
・経歴:熊本工
・ドラフト:1989年ドラフト4位
“孤高の天才”と呼ばれた前田智徳は、2度のアキレス腱手術に見舞われながらも、通算2119安打を積み上げた。
ドラフト4位で広島東洋カープに入団すると、高卒2年目にレギュラーを奪取。翌1992年から3年連続でベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たし、チームの顔となった。
順調なキャリアを描いていたが、プロ6年目に右アキレス腱を断裂。懸命なリハビリを経て、翌1996年に復帰。故障と向き合いながらのシーズンが続いたが、1998年にはリーグ2位の打率.335を記録し、4年ぶりのベストナインに輝いた。
しかし、2000年に今度は左アキレス腱を手術。翌2001年は、故障の影響でわずか27試合の出場に終わった。
それでも、2002年には4年ぶりの「3割20本」を記録し、カムバック賞を獲得。その後も持ち前の打棒を発揮し、2005年にはキャリアハイの32本塁打を放った。