これぞ“ケガの功名”? プロ野球、故障を乗り越え躍進した歴代選手5人。離脱が飛躍のきっかけに
2023/04/17
産経新聞社
金本知憲
・投打:右投左打
・身長/体重:180cm/88kg
・生年月日:1968年4月3日
・経歴:広陵高 – 東北福祉大
・ドラフト:1991年ドラフト4位
連続フルイニング出場の世界記録を樹立し、“鉄人”の愛称を持つ金本知憲だが、その現役時代は故障との戦いもあった。
1991年ドラフト4位で広島東洋カープに入団した金本は、1995年にレギュラーへ定着。2000年には「3割30本30盗塁」のトリプルスリーを達成するなど、主力選手として活躍を続け、2002年オフに阪神タイガースへFA移籍した。打撃タイトルとなる打点王を戴冠。
2004年は死球の影響で左手首の軟骨損傷を負ったが、右手一本で安打を放つなど出場を続け、初の打撃タイトルとなる打点王(113打点)を戴冠。
故障が癒えた翌2005年には打率.327、40本塁打、125打点と傑出した数字を残し、最優秀選手(MVP)に輝いた。2007年には左半月板損傷の大けがを負いながら、またも強行出場を続け、31本塁打をマーク。
その後も故障を抱える時期はあったが、フルイニング出場記録を1999年途中から2010年途中まで更新した。また、歴代10位の通算476本ものアーチを描くなど多くの功績を残し、2012年限りで現役引退を決断した。