プロで生き残るための武器がない斎藤佑樹。見習うべき姿は飯山にあり【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#24】
札幌ドームで行われた巨人戦、良くも悪くも斎藤はやはり世間の注目を集める。
2016/03/05
先発バースが打たれても話題は斎藤
本拠地・札幌ドームのオープン戦が始まった。
例年、ファイターズは春季キャンプを打ち上げると、3月頭に名護からいきなり札幌へ帰る。桜前線のように順々に北上するわけじゃないのだ。札幌で試合してから、関東や関西を転戦するパターンが恒例化している。
といって今年の3月1日は、北海道全体が「数年に一度の暴風雪」に見舞われ、台風並みの強風が吹き荒れた。街路がホワイトアウトしているニュース映像を見て、僕は試合開催されるのかなと心配していた。ところが、オープン戦(巨人2連戦)はフツーに開催されたのだ。いやぁ、ドーム球場ってすごい。そして悪天候をものともしない北海道のファンすごい。
で、その巨人戦だが、報道の通り、初戦は斎藤佑樹が打ち込まれ、第2戦は大谷翔平が162キロを出した。それしか報道されないのだ。ヤフートピックスでもこの2つはトップに掲載される。全国区で「見出しが作れる」ネームバリューというと、あとは中田翔くらいじゃないか。プロでの実績はともかく、やっぱり斎藤は世間の注目を集める存在だ。
オープン戦の初戦も本当は新外国人のバースが先発して打たれ、斎藤は2番手で打たれたわけだが、そんなことは忘れられている。報道では斎藤だけが打たれた印象だ。ろくに野球を見ないような人が「斎藤は引退したほうがいい」と言ったりする。故障明けでだいぶ復調してきたんだけどなぁ。