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プロで生き残るための武器がない斎藤佑樹。見習うべき姿は飯山にあり【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#24】

札幌ドームで行われた巨人戦、良くも悪くも斎藤はやはり世間の注目を集める。

2016/03/05

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強力な武器が今はない

 本人のコメントを聞いていると、どうも強い球を投げたいらしいのだ。球威で押すタイプじゃないだろうと誰しも思うんだけど、そこは頑固だ。
 
 僕はルーキーイヤーからずっと「緩急を覚えたほうがいい」と言い続けている。ずっと「低めのコースを突いて、その後、落とす」ピッチングだけど、緩急が使えなきゃ勝つピッチャーになれないと思う。まっすぐの球威は今のままで十分。全く同じフォームで緩い変化球を投げる技術を身につけたい。だから「右の武田勝」だ。130キロ台のまっすぐで見逃し三振が取れる投球。
 
 何で「緩急を覚えろ」って誰も言ってやらないのか。本人が聞く耳を持たないのか。大谷のような大排気量のスポーツカーと違って、小型車は小型車の良さを見せるべきじゃないか。今の斎藤にはこれという武器がない。プロで食っていける武器を磨いて初めて、次にその技術や経験を後進に伝えることも可能になる。

【次ページ】必死に生き残る姿を
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