【MLB】田中、2年連続開幕投手へ。オープン戦初登板日確定で見えるエースへの配慮
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が、田中将大のオープン戦初登板が現地6日のフィリーズ戦になると発表した。
2016/03/06
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田中と首脳陣にとってうれしい誤算
調整不足は明らかだった。期待されたブルージェイズとの開幕戦は4回5安打5失点で敗戦投手。そのまま状態は上がらず、4月下旬には右手首の腱鞘炎と右前腕部の張りを訴えDL入り。ニューヨークメディアでは手術論が再燃したほどだった。
昨年より1試合多い登板数をこなし、イニング数も5~6イニングは上増しできるだろう。田中本人にもヤンキース首脳陣にも、うれしい誤算といえそうだ。
ブライアン・キャッシュマンGMは大事を取り「キャンプで調整を焦らせることはしたくない。重要なのは健康で開幕を迎えること。予定が遅れる分には構わない」とキャンプ前から話していた。
田中を開幕戦に起用できるメリットは他にもある。
日程の都合上、開幕戦に投げればその後は10日タイガース戦、16日マリナーズ戦、22日レイズ戦と3試合続けて中5日での登板が続くことになる。
首脳陣は昨季から部分損傷を抱える右肘の靱帯を念頭に置き「田中には中5日が合っている。エキストラ・レストを与えることで素晴らしいパフォーマンスを発揮できる」と繰り返してきた。
まだ寒さが残り肘へのダメージが心配される4月に、中4日登板が1度だけで済むのは大きな利点だ。
4日はブルペンで投げ込み、オープン戦初登板に備えた田中。正式アナウンスはまだだが、2年連続開幕投手への航路は固まってきた。