近藤健介ら「恩」を返しにくる元F戦士。北山亘基よ、次回こそリベンジを【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#199】
5月11日のホークス戦では、昨年までファイターズに在籍した近藤健介に一発を浴びた。これまでなら歓喜の一撃も……言葉に表現できないほどの悔しさがこみあげてきた。
2023/05/14
産経新聞社
打倒オンガエサー!!
しかし、近藤健介の一発はショックだったなぁとあらためて思う。あんな感情を揺さぶられるホームランはなかなかない。イヤだ。できたらもう一生見たくない。で、そんなホームランって他にもあるかなと考えてみた。幸か不幸か、選手流動化のトップを走るファイターズは他球団に移籍した選手に事欠かない。さっき調べたらカープを除く全球団にいる。皆、「恩返し」の機会を狙っている刺客といっていい。怖ろしいものだ。近藤健介で泣いてる場合じゃない。もうすぐ交流戦が始まるからセに移籍した選手も「恩」を返しにくる。厄介だなぁ。
というわけで誰に打たれるのがいちばん嫌か、近藤健介のイヤさを10として比較検討してみたのだ。各球団の「恩返し」選手、オンガエサーは1名とする。ソフトバンク代表は近藤健介(イヤさ10、基準点)。
オリックス 石川亮(イヤさ0)
ロッテ 岡大海(イヤさ8)
西武 平沼翔太(イヤさ2)
楽天 西川遥輝(イヤさ7)
DeNA 大田泰示(イヤさ3)
阪神 渡邉諒(イヤさ4)
中日 大野奨太(イヤさ0)
広島 大下剛史(むしろ嬉しさ9、参考記録)
ヤクルト太田賢吾(嬉しさ1)
巨人 中田翔(イヤさ18)
以上、あくまでえのきど調べ(筆者の心のなかの数値)だ。カープは1974年オフに移籍し、赤ヘル初優勝に貢献した大下剛史を参考記録として挙げた。今、大下さんのホームランを見せてくれるならむしろ嬉しさ9だ。中田、西川のイヤさが高いのはホームランの現実味だろうか。岡大海の場合は完全に「ヒロミナイト」の悪夢が影響している。
が、こうしてオンガエサーの一覧表を作ってみると、まだまだ自分など甘いなと思えてくる。近藤にはショックを受けたが、何となく内心、ホームランを嬉しがってしまいそうな顔ぶれなのだ。例えば西武ファンはこんな甘っちょろい感傷など排しているのではないか。
なので結論。北山亘基がんばれ。今度、対戦したときは近藤をぎゅうぎゅうの目に遭わせろ。打倒オンガエサーである。今回は誰が何と言おうと北山応援コラムなのだ。北山を熱烈にプッシュしてペンを置くこととする。