FA移籍2年目のヤクルト成瀬善久、大引啓次――リーグ連覇へ、求められる2人の“進化形”
ヤクルトがセリーグ連覇を目指すうえで、昨年FAで移籍してきた2人の選手が2年目の今季、本来の実力を発揮できるかはポイントの一つになる。
2016/03/12
チームは交流戦で6年連続の負け越し。パリーグを知る2人の活躍に期待
昨季は成瀬も大引も不甲斐ない成績に終わってしまったが、チームは14年ぶりにセリーグ王者に輝いた。ただ、ヤクルトは6年連続で交流戦に負け越している。交流戦を制するには、パリーグを知る2人の活躍が必要不可欠といえる。
成瀬は昨季の日本ハムとの交流戦で、チームの交流戦初白星となる勝利を挙げた。交流戦は3試合に登板して1勝2敗と負け越したが、防御率は3.20とまずまずの成績を残している。シーズン通しての防御率が4.76であるのに対し、交流戦だけに限っては3点台前半という好結果だった。
今季のヤクルトは6月10日~12日にかけて、QVCマリンでロッテとの交流戦が組まれている。昨季は実現しなかった成瀬の古巣への登板が実現するかどうかも注目だ。
大引に関しては昨年交流戦期間中の5月~6月の約2カ月間、左脇腹痛で登録抹消を余儀なくされ、試合に出場することすらできなかった。パリーグで8年間プレーした大引が交流戦でどんな活躍をみせてくれるのか、今季は大いに期待したい。
成瀬と大引――。ヤクルトが連覇を目指す上で2人は欠かせない戦力となる。昨年に引き続き混戦が予想されるセリーグで、進化した姿に期待したい。