ソフトB松田直伝!オリの「牛男」は宮崎祐樹【どら増田のオリ熱コラム #68】
オープン戦で結果を残している宮崎祐樹。開幕スタメンの現実味を帯びてきた。
2016/03/12
普段から牛男~
それはソフトバンクの松田がホームランを打つとベンチのハイタッチの後にチームスローガンである「熱男(あつお)~」と叫ぶパフォーマンス。これを「牛男(うしお)~」と変えて亜細亜大学の先輩でもある松田から伝授されたという。
さらにこの件をテレビ番組のリレーインタビューで金子千尋に拾われてしまい、オープン戦から使い始めている。
3日のロッテ戦でホームランを放ち初お披露目すると、6日の楽天戦ではT-岡田のサヨナラホームランのハイタッチ後に「牛男~」と拳を振り上げて叫ぶ姿が見られた。
「普段からやっていることをそのままやっているだけですよ」
昨年の夏に二軍から昇格し、ベンチで声を出し続けてベンチのムードを変えた宮崎に話を聞くとこんな答えが返ってきた。その宮崎の姿勢に対してファンの支持率も高まっている。ファンフェスタでも2014年はヘルマン、2015年には小谷野栄一のコピーをハイクオリティで演じるなど、エンターテイメントプレイヤーとして試合内外も含めて常に誰かを喜ばせたいという気持ちが伝わってくる。
「あの登場曲はTに向けたドッキリだったんですよ。二人でファームにいたときに聴いてて『いい曲だね』って言ってた曲で、僕が上がって最初に流して驚かせたんです」
登場曲に使われている若旦那の『青空』には「あなたの笑顔、世界で一番美しい、なんて言われたら、恥ずかしいけど、悔しいけど、嬉しくて笑っちゃうよ」というまるで宮崎が送りたいメッセージを代弁するかの歌詞が書かれている。それを証明するかのようにこれを聴いたTは笑っていたそうで、宮崎の狙いはズバリ的中だったわけだ。
「去年の今頃に比べたら全然振れてるんですよ」
繋ぐバッティングを心がけながらもしっかりと振れていることで、本来持ち合わせている力強さが引き出されているようだ。
開幕戦の西武戦は左腕の菊池雄星の先発が予想されている。現在、右の外野手の座を川端崇義とともに争っているが、初の開幕スタメンも現実味を帯びてきた。
「ファンの方が喜んでくれるならこれからも『牛男』やりますよ」
最後にこう語ると宮崎はグラウンドに走っていった。グラウンドで叫び続ける「牛男」が他球団にとって脅威の存在になる日は決して遠くない。