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ベテラン、若手、中堅の三つ巴。カープのライトは「本命」鈴木誠也の故障で大混戦

カープのライトのポジション争いが激しい。レギュラーに最も近かった鈴木誠が故障で出遅れた一方で、ベテランはじめ急成長を遂げている選手たちがひしめきあう。

2016/03/14

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土生の成長で激戦に

 プロ野球の開幕も迫る中、カープのライトのポジション争いが熾烈を極めている。
 
 12日のオープン戦では、ライトでスタメン起用の野間峻祥がしぶとい当たりでサヨナラヒットを放った。直前の試合では、走塁ミスで1打席のみで交代を命じられた男が執念の活躍を見せた。
 
 ただ、ライバル達も結果を出し続けている。DHで起用された15年目の天谷宗一郎は内野安打を放つなどコンスタントにヒットを放ち続けている。キャンプから光るベテランのアピールに高信二ヘッドコーチは目を細める。
 
「もともと力はある選手です。足も動くし、進塁打なども考えるようになってきています。かつての淡白さは感じられず、打席でも粘り強さが見られるようになってきました」
 
 さらには、一軍デビューを目指す5年目の土生翔平が「背水の陣」の覚悟で進化を遂げている。元日からトレーニングを欠かさず、帰省した地元でもランニングやバットスイングを怠らなかった。静岡での自主トレでは、チームメイトの久本祐一らの「生きた球」を打つことで感覚を高めていった。
 
 もともと速球への対応には定評があったが、秋季キャンプからコーチと取り組んできたフォームの修正で変化球へのアプローチも成長している。
 
「高めの球を上から叩くことで、バットのヘッドを立てる練習を重ねてきました。もともとヘッドが下がる傾向があったので、そこに取り組んできました」
 
 この土生が春季キャンプから好内容を見せたことが、ライト低位置争いに拍車をかけたといっても過言ではあるまい。

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