千葉ロッテマリーンズ、2016年戦力診断。弱点をカバーする文字通りの“補強”で、メモリアルイヤーに挑む
ベースボールチャンネルでは、2016年プロ野球開幕に向けて、各球団の補強動向を診断していく。日本一という目標に向かって、効果的な補強を行うことができた球団は? 今回は、伊東勤監督率いる千葉ロッテマリーンズだ。
2016/03/17
出場停止もナバーロの加入で打線に厚み
昨年は、チーム防御率4.28とぶっちぎりの“投壊”ぶりを露呈させた前半戦から一転、オールスター戦以降はこれを劇的に改善させて同2.95とリーグトップに急浮上。最終戦で最多勝をモノにした涌井秀章、9月に4勝を挙げて、ロッテ投手としては成瀬善久以来8年ぶりとなる月間MVPにも輝いた石川歩らの踏ん張りも利いて、クライマックスシリーズに滑りこんだ。
とは言え、今江敏晃、ルイス・クルーズと主力がふたりも抜けた内野のレギュラーは、頼みの新外国人ヤマイコ・ナバーロの出場停止も手伝い、いまだ流動的。
元中日・立浪和義氏以来28年ぶりとなる高卒野手での開幕スタメンが期待された平沢大河も“不合格”を突きつけられたいま、高卒11年目といまや中堅の細谷圭や、ロッテ移籍6年目となる高濱卓也、大卒3年目の三木亮、一昨年のドラ1・中村奨吾といった面々が、これを好機ととらえていかにアピールしていけるかが鍵となる。
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