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千葉ロッテマリーンズ、2016年戦力診断。弱点をカバーする文字通りの“補強”で、メモリアルイヤーに挑む

ベースボールチャンネルでは、2016年プロ野球開幕に向けて、各球団の補強動向を診断していく。日本一という目標に向かって、効果的な補強を行うことができた球団は? 今回は、伊東勤監督率いる千葉ロッテマリーンズだ。

2016/03/17

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補強の評価

 新外国人は、入団早々の“実弾”事件でケチがついたナバーロと、ソフトバンクから移籍したジェイソン・スタンリッジのふたり。慢性的な先発ローテのコマ不足、今江&クルーズに代わる内野手の穴を埋めるという意味でも、ピンポイントかつ期待感のもてる補強となった。
 
 日本球界での実績はすでに折紙つきなスタンリッジは、年齢的な衰えが気になるところではあるが、涌井・石川に続く3番手として、やはり2ケタを最低ラインとしたいところ。同じような年齢、経緯で入団したセス・グライシンガーの移籍1年目(12勝8敗)に匹敵する活躍をしてくれれば、チームとしても御の字と言えるだろう。
 
 ナバーロについては、出場停止で公式戦デビューがズレこむのはかなり痛いが、並はずれたパワーはキャンプ&オープン戦でも証明済みなだけに、外に狭く、内に目いっぱい取る日本独特のストライクゾーンにさえうまく順応することができれば、同じく韓国経由で来日したかつてのホセ・フェルナンデス以上の大化けをする可能性を秘めている。韓国球界の2シーズンでともに100近い四球を選んでいる選球眼の持ち主であることも大いに評価できるポイントだ。
 
 一方、総勢9人(育成2人含む)を指名したドラフト組は、3月16日現在、関谷亮太(2位)&東條大樹(4位)のJR東日本コンビ、自動車学校教官という異色のキャリアが話題を呼んだ信樂晃史(6位)、JR西日本の高野圭佑(7位)ら、大学・社会人出身の即戦力も含めた全員がファームと、やや心許ない。西武戦力外から獲得した田中靖洋も満足のいく結果を残せていない状況とあって、「補強」と呼べるのは実質外国人のみ、というのが実情だ。
 
開幕オーダーM

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