松坂大輔も続くことができるか? 村田兆治、桑田真澄、館山昌平…長いブランクから再起に成功した投手
野球選手にとって怪我はつきもの。特に投手は長年の勤続疲労によって、肘や肩にメスを入れるケースは多い。特にトミー・ジョン手術を受けると復活までに長い時間を要するが、厳しいリハビリを経て再起に成功し、手術後もチームの主力選手として活躍した選手も多い。
2016/03/20
トミー・ジョン手術を3度乗り越え
最近ではヤクルトの館山昌平が記憶に新しい。松坂と同学年(1981年生まれ)の館山は、2002年、ドラフト3巡目でヤクルトに入団。
しかし入団2年目の2004年のキャンプ中に右ひじ靱帯を断裂し、トミー・ジョン手術を受ける。2005年に復帰し、プロ初勝利を含む10勝を挙げ、ローテの一角を担う投手となる。以後、2012年まで78勝55敗、防御率3.09の成績を上げたが、2013年4月に再度右ひじを痛め、2度目のトミー・ジョン手術を受ける。
翌2014年に復帰したものの、経過が思わしくなく、4月に3度目のトミー・ジョン手術を受けた。
2015年6月に復帰し、7月11日のDeNA戦で1019日ぶりの勝利、以後、ローテの一角として活躍し、(2015年は6勝3敗)ヤクルトの優勝に貢献した。
3度のトミー・ジョン手術から復活した投手は、NPBでは館山だけである。
もちろん、長いブランクを経て復活したものの、思うような成績を上げることができず、引退した投手も多い。その道は厳しいが、ブランクを克服して「第2の野球人生」を切り拓いた投手もいるのだ。松坂大輔もその例に続くことを期待したい。