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【データで選出7月月間MVP】パ・野手1、2位は好調・楽天勢が独占。セ・投手ではバウアーがついにトップに

2023/08/08

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産経新聞社、DELTA



守備型の中日・岡林が打撃でも大きく貢献

 評価にはWAR(Wins Above Replacement)を使う。WARとは打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、控えレベルの選手が同じだけ出場した場合に比べどれだけチームの勝利を積み上げたかを推測した指標だ。図中の打撃、走塁、守備のグラフは、それぞれどの分野で優れた働きを見せたかを表すWARの構成要素となっている。
 
データでみる7月月間MVP【野手】
 
 まずは野手から見ていこう。パ・リーグでは浅村栄斗(楽天)、セ・リーグでは岡林勇希(中日)が、それぞれ2.01、1.27とトップのWARを記録した。
 

 
 各分野で優秀だった選手を見ていく。打撃では、浅村が12球団トップの貢献を見せている。7月は1試合2本塁打を3度記録するなど、12球団トップの9本塁打を放った。打率/出塁率/長打率は.395/.464/.756と、長打だけではなく、すべての項目で素晴らしい成績を残している。リーグ平均レベルの打者に比べ、浅村はチームの得点を17.3点増やしたと推定できる。総合貢献WARでも唯一2.0を上回るなど、圧倒的な成績を残した。
 
 6月の総合貢献トップだった近藤健介(ソフトバンク)も高い打撃貢献でランクイン。持ち味である出塁率の高さは健在で、7月はなんと5割に到達した。その大きな要因としては、やはり12球団最多となる21四球を獲得していることにある。2位の大山悠輔(阪神)に6個もの差をつける断トツの数だった。
 
 セ・リーグでは、守備型の選手である岡林が、7月は打撃面で魅せた。12球団トップタイの34安打を記録。21試合の出場で無安打に終わったのはわずか1試合のみ。四球や長打で差をつける選手が多い中、とにかく安打を稼ぐスタイルで良い働きを見せた。

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