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36年ぶり2ケタ三塁打の可能性も。鯉と竜浮上のカギ握る遊撃手は89年組

広島東洋カープと中日ドラゴンズのショートには、ともに89年生まれの若武者がいる。

2016/03/21

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今季2ケタ三塁打を放てば、球団では高橋慶彦が80年に記録して以来36年ぶり

 今季から背番号が「63」から「2」に変更になった。昨年現役を引退し、今年から1軍打撃コーチを務める東出輝裕が、16年間も背負い続けてきた重みのある番号を受け継ぐことになった。
 
 また背番号2は、70~80年代のカープ黄金期を支えた高橋慶彦もつけた歴史ある番号でもある。田中は昨季、三塁打の数でリーグ1位となる9個を記録した。そのうちの1本がビデオ判定によって記録された三塁打であるが、今季はその三塁打の数が2ケタを記録した場合、球団ではその高橋慶彦が80年に11本を放って以来、36年ぶりということになる。
 
 1シーズンで2ケタ三塁打を打つことは難しい挑戦だ。セリーグでは03年の中日・福留孝介が11本を放って以来、達成されていない記録である。しかし、田中は打撃だけでなく脚力でも存在感を示せる選手だ。今季の2ケタ三塁打達成も不可能な数字ではない。
 
 打って走って――。マツダスタジアムのグラウンドで暴れ回る田中の姿が見られれば、広島の25年ぶりの優勝も現実となるかもしれない。チームの顔として、さらなる高みを目指すシーズンが始まる。

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