これぞ禁断の移籍!? プロ野球、巨人&阪神でプレーした6人。2つの伝統球団に所属した選手たち
2023/08/08
産経新聞社
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長い歴史を誇るプロ野球において、伝統球団と呼ばれる読売ジャイアンツと阪神タイガース。同じセントラル・リーグのライバルという位置付けもあり、両方に所属した選手は稀有な存在といえる。そこで今回は、現役生活で巨人と阪神の両チームでプレーした選手を6人紹介する。
江川卓
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/90kg
・生年月日:1955年5月25日
・経歴:作新学院高 – 法政大
・ドラフト:1978年ドラフト1位
「空白の一日」騒動でプロ野球界に大きな波紋を呼んだ江川卓。交換トレードで読売ジャイアンツに移籍する形が取られたが、契約上、阪神タイガースにも在籍したことになっている。
作新学院高時代からノーヒットノーランを連発するなど、“怪物“の異名で注目を集めた江川。法政大への進学後も圧倒的な結果を残し、1977年ドラフト会議でクラウンライターライオンズ(現西武)に1位指名を受けた。
しかし入団を拒否し、アメリカ合衆国へ留学。翌年のドラフト会議直前に野球協約の隙をつく形で巨人と契約したが認められず、ドラフトでは阪神が交渉権を獲得した。
その後、コミッショナーの要望もあり、阪神に入団した上で巨人にトレードされる形となった。
プロ入り後は、ルーキーイヤーから9勝をマーク。プロ3年目の1981年には20勝6敗、221奪三振、防御率2.29で投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振)を獲得した。
プロ入り後も怪物ぶりを発揮したが、13勝を挙げたプロ9年目の1987年に現役引退を表明した。