読売ジャイアンツ、2016年戦力分析。世代交代真っ只中のチームでカギを握る由伸采配
ベースボールチャンネルでは、2016年プロ野球開幕に向けて、各球団の補強動向を診断していく。日本一という目標に向かって、効果的な補強を行うことができた球団は?今回は読売ジャイアンツだ。
2016/03/24
戦力の評価
今年ほど開幕前に不安視されるシーズンは原前監督時代にはなかった。
昨季12球団トップのチーム防御率2.78、リーグ最少の443失点を記録した投手陣。
だが菅野とのダブルエースを期待されたマイコラスが右肩の違和感で開幕に間に
合わず、左のエース杉内俊哉も股関節の手術を受けリハビリ中で前半戦の復帰は
ほぼ絶望。
投手陣のリーダー内海哲也もオープン戦3登板で防御率10.32と大乱調。すでに2
軍降格しており開幕ローテからも外れることが決定的だ。
セットアッパー山口鉄也も全盛期の状態とは程遠く、キャンプで先発調整を続け
ていたマシソンは今季もリリーフで投げることになりそうだ。
さらに野球賭博問題を起こした貴重な左の中継ぎ高木京介の穴もある。
確実に計算できるのはエース菅野とクローザー澤村の二人のみ。
先発、ブルペンともに不安要素が数多い現状でドラ1ルーキーの桜井俊貴やハタ
チのサウスポー田口麗斗、侍ジャパンにも選出された2年目戸根千明がどれだけ
成長できるか?
彼ら若手投手陣の上積みなくして、2年ぶりのリーグVはないだろう。
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