「西武の応援も自分の力に」ドラ2位近藤大亮、全力投球で獅子退治へ【どら増田のオリ熱コラム #70】
社会人野球の名門パナソニックから150キロ超のボールを投げる即戦力投手としてオリックスにドラフト2位で指名された近藤大亮。関西一筋の人生をプロの世界でも歩み続ける。開幕ローテーションの座を射止めた即戦力ルーキーを実戦デビューから追った。
2016/03/26
オープン戦で結果を残し、開幕ローテ当確
春季キャンプ中の2月17日に行われた紅白戦。先発としてマウンドに上がった近藤は、先頭打者から三者連続の四球に加えてボークを記録するなど、1回2失点の内容。
明らかに様子はおかしかった。
「すごく不甲斐ないデビューになってしまいました。ガチガチに緊張しちゃって、ブルペンまでは大丈夫だったんですけどね。最後は開き直って投げることができたので、次は大丈夫です!」
その言葉通り、21日に韓国・斗山との練習試合では2回を無失点で抑えると「お前二軍クビ」と田口二軍監督らしいエールを送られて24日から一軍に合流。27日の西武との練習試合を2回無失点、3月6日のロッテとのオープン戦に先発。髙濱にホームランを打たれるも5回2失点の内容で試合後、福良淳一監督から「合格です」と開幕ローテーション入りが決まった。
「あのあと自分の中で切り替えができたのが良い方向に進んだんだと思います」
ガチガチだったデビュー戦の後の好投を自身でこう分析している。またアマチュア時代とはやはり調整法が大きく違うため、トレーナーと綿密にコミュニケーションを取り、体のケアも怠らない。
開幕は先発からのスタートとなるが、当初は中継ぎや抑えでの起用が予想されていた。
実際に、加藤康幸編成部長は「近藤は前も後ろもできる選手なので2位で獲得できた時は安心した」と語っている。
「僕もそう(後ろでの起用)だと思ってたんですけど、先発でも全然問題ありません」(近藤)
与えられたポジションで自分の力を発揮できるのが、近藤の強みだ。