「西武の応援も自分の力に」ドラ2位近藤大亮、全力投球で獅子退治へ【どら増田のオリ熱コラム #70】
社会人野球の名門パナソニックから150キロ超のボールを投げる即戦力投手としてオリックスにドラフト2位で指名された近藤大亮。関西一筋の人生をプロの世界でも歩み続ける。開幕ローテーションの座を射止めた即戦力ルーキーを実戦デビューから追った。
2016/03/26
空振りを取れることはわかっていた
オープン戦の最終登板は19日の阪神戦。大阪生まれ大阪育ちの近藤にとって、阪神は「ずっと見てた存在」だ。加えて本拠地の京セラドームでのプロ初登板。「三振を取りたい」という気持ちが強すぎるあまり力が入り、球数の多さに繋がった。結局4回で降板となったが、8奪三振を記録した。
近藤は決め球であるフォークに手応えを感じたようだ。
「空振りを取れることはわかっていたので、左右に揺さぶって投げました。ゴメスからフォークで三振が奪えたので、右バッターにも使えるなと思いましたね。三振を多く奪えたのは良かったです」
福良監督は「今は全力で行けるところまで行こうという感じでいいんじゃないですかね。東明と似たようなタイプかな」と評価した上で「ベースカバーとか細かいところはまだまだ。けっこう力んでたから球数が多い。4回くらいで握力が落ちているので、スタミナが課題ですね」とコメント。厳しい言葉を付け加えるのも忘れなかった。
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