開幕連勝スタートの巨人。長年の弱点を埋めたクルーズの存在価値【死亡遊戯コラム】
今季から巨人でプレーするクルーズが開幕から早速存在感を示している。
2016/03/27
クルーズの存在価値
だが、その坂本は昨年4月末に左ふくらはぎの張りで07年9月以来約8年ぶりの登録抹消。
片岡も6月に右ふくらはぎの肉離れで戦線離脱。
代役としては昨年限りで引退した超ベテラン井端弘和が奮闘した。
つまり1軍レベルの二遊間の控えに40歳の内野手しかいないチーム状況だったわけだ。
オフにFA復帰した脇谷亮太も西武で一塁90試合、三塁10試合、外野28試合と昨季は一軍で1度もセカンドとショートを守っていない。
そこで白羽の矢がたったのがメジャー時代に遊撃経験もあり、ロッテ時代は二塁でゴールデングラブ賞を獲得したクルーズである。
昨季打率.255、16本、73打点、OPS.693のクルーズならば二遊間問題だけでなく貧打解消の起爆剤としても期待できる。
15年はフランシスコやカステヤーノスと外国人補強の失敗に泣かされたチームにおいて、日本で実績もありクリーンナップを打てる助っ人の加入は首脳陣にとっても心強かったはずだ。
オープン戦では二塁起用が基本線も坂本欠場時には遊撃手としてスタメン出場。
野球賭博問題で周囲が騒がしくなる中、そのグラウンド上の明るいキャラクターでも由伸監督を救った。
昨季まではチームにいなかった「5番セカンド」と「坂本の代役」を任せられる男。
ルイス・クルーズは早くも新生巨人の救世主になりつつある。
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