【データで選出8月月間MVP】月間防御率0.00の山本由伸がまさかのランク外。バウアーは2ヶ月連続のリーグトップ
2023/09/07
産経新聞社、DELTA
長打力も備えて完成度を高める近藤。離脱ありながらリーグトップの岡本
評価にはWAR(Wins Above Replacement)を使う。WARとは打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価し、控えレベルの選手が同じだけ出場した場合に比べどれだけチームの勝利を積み上げたかを推測した指標だ。図中の打撃、走塁、守備のグラフは、それぞれどの分野で優れた働きを見せたかを表すWARの構成要素となっている。
まずは野手から見ていこう。パ・リーグでは近藤健介(ソフトバンク)、セ・リーグでは牧秀悟(DeNA)が、それぞれ1.95、1.93とトップのWARを記録した。
各分野で優秀だった選手を見ていく。打撃では、近藤が12球団トップの貢献を見せている。リーグの平均的な打者に比べ、打撃で15.7点チームの得点を増やしたという評価だ。8月は打率/出塁率/長打率が.365/.465/.729。持ち味の出塁力は当然ながら本塁打も7本放ち、.729と長打率の面でも素晴らしい数字を残した。近藤は8月終了時点ですでに21本塁打。長打力も備えたより完成度の高い打者に成長している。
セ・リーグでは岡本和真(巨人)が近藤に匹敵する15.3点を記録。打率/出塁率/長打率は.318/.404/.812。12球団断トツの12本塁打を放ち、近藤よりさらに長打に特化した形でチームの得点に貢献した。月末の離脱がなければ近藤を上回っていた可能性は高い。