まさか…”ドラフト有力候補”から指名漏れとなった6人。壁に阻まれた有望株たち
2023/09/05
産経新聞社
田澤純一
出身:神奈川県
投打:右投右打
身長/体重:180cm/90kg
生年月日:1986年6月6日
ドラフト:横浜商大高-ENEOS-レッドソックスなど
自身の名前が入った「田澤ルール」が制定されるほど、当時の進路が話題になった田澤純一。メジャーを経てNPBに入団することも想定されたが、現実とはならなかった。
田澤は横浜商大高校を経てENEOSに入社。抑えのポジションから先発に転向し、2008年の社会人野球東京大会で1試合18奪三振をマークし、徐々に本領を発揮。社会人4年目に都市対抗野球で活躍を見せると、NPBではなくメジャー挑戦を表明した。
さまざまな意見が噴出した中、田澤は宣言通り海を渡り、ボストン・レッドソックスに入団。2年連続で70試合登板を果たすなどフル回転したのち、2020年に独立リーグの埼玉に加入した。
同年には長年にわたって議論されていた田澤ルールの撤廃が決定され、ドラフト会議で指名される可能性もあった中、34歳の右腕を獲得する球団は現れなかった。
その後は台湾リーグなど海外を渡り歩き、2022年に古巣のENEOSに復帰した田澤は、社会人の日本代表メンバーに選出。年齢を重ねても輝きは失っていない。
【了】