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【月曜コラム】「去年は去年、今年は今年」2016年版、秋山翔吾を象徴する2打席連続の四球

昨年NPBシーズン最多安打記録を更新したライオンズの秋山翔吾。今シーズンは昨年の成績がフロックではなかったことを証明する1年になる。

2016/03/28

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今年はさらに気持ちに余裕が生まれた

 第1打席で四球を選び、2打席目も粘って出塁したことで肩の力が抜けた。3点を追いかける7回には1死1、2塁から打った打球が一塁ベースに当たって二塁打となる幸運をつかみ、9回には1死からこの日3つ目の四球を選んで栗山巧のタイムリー三塁打で同点のホームを踏む。続くメヒアがサヨナラ打を放ち、チームは見事に逆転勝利を飾った。
 
「勝ったので、すごくいい仕事ができたと思っています。ああいう(ラッキーな)ヒットもあるので、今度いい当たりがアウトになっても考えすぎないようにしたいですね。あの1本が(悪い方に)返ってくることが、どこかであると思う。それも野球です。今日は勝ったので何でもいいですね(笑)。1番として仕事ができたし、チームがいいスタートも切れたので、これ以降も続けていけるように頑張ります」
 
 昨季に殻を破るまでの秋山は、真面目すぎる性格なあまり、打ち損ないの内野安打には納得しないほどだった。いい当たりが野手の正面を突いてアウトになると、「なぜなのか」と自問自答する。
 
 だが「悪い当たりでもヒットはヒット」と発想転換したことが、前年の大ブレイクの一因となっている。今年はさらに、気持ちに余裕を持ったように感じられる。
 それが好結果に結びついたのが、開幕2戦目の猛打賞だ。1、2打席目に打ち取られると、3打席目からタイミングの取り方を変えている。
「打席の中で修正できて、ボールの見え方も違いました。それが結果として出たので良かったです」

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