4月末で貯金5以上のチームは「CS進出当確」。非常に重要な開幕ダッシュ【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は「開幕ダッシュ」だ。
2016/03/30
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オリックスが開幕ダッシュ、シーズン終盤までし烈な優勝争いに
2014年のパ・リーグはどうだろうか。
オリックスが貯金11と開幕ダッシュに成功。西、金子、ディクソンという充実した先発投手陣が機能していた。佐藤達也をはじめ救援陣が盤石だったのも見逃せない。
しかし投打ともに戦力が充実しているソフトバンクが追撃を開始、優勝争いはシーズン最終盤までもつれて、最終的にソフトバンクが制したが、クライマックスシリーズ含め、大いに盛り上がった1年だった。
一方の2014年のセ・リーグだ。
広島と阪神が貯金9と飛び出す。しかしその後、巨人がごぼう抜きで2チームを抜き去り、7.0差で優勝。巨人は3、4月の時点で貯金5。打線は今ひとつだったが菅野が開幕から5連勝と大活躍。先発陣が充実していた。その後、巨人は月間成績での負け越しは一度もなく、最終の貯金は21。2位と3位の阪神、広島をそれぞれ7ゲーム、7.5ゲーム引き離しての優勝だった。
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