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デーブ新体制に欠かせない「足の演出家」―― 背番号23の復活を

大久保新体制となる2015年。チームの戦い方も抜本的に変わっていくと予想される。人心一新を機に、ファンが復活を待ち望む選手がいる。聖澤諒選手だ。

2014/11/19

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自慢の足がストップした2012年盗塁王

 大久保新体制で、もう一度輝きを取り戻してほしい選手がいる。

 その才能を野村克也氏が見出し、ブラウン氏が引き立て、星野前監督が全幅の信頼を寄せた、2012年盗塁王の聖沢諒外野手だ。

 ブラウン政権の2010年にレギュラーを獲得。以来、不動の1番センターでチームを支えた。
 4年連続規定打席到達かつリーグ平均を上回る打率を残した選手は、楽天では聖沢だけである。通算629安打は球団5位。2011年からNPB史上12人目の2年連続50盗塁。翌年54盗塁でタイトル獲得は記憶に新しい。

 その聖沢が、昨年から精彩を欠いている。日本シリーズではチームトップの打率.471を記録したものの、優勝戦線の佳境を迎える夏場、腰痛や体調不良も目立った。
 8月下旬には左足の怪我でレギュラー後初となる登録抹消。2週間以上の戦線離脱を余儀なくされた。

 そして、2014年もやはり故障などに苦しみ2度の登録抹消、出場はわずか66試合209打席に留まった。

 自慢の足もここ2年間は冴えていない。
 昨年は主軸にジョーンズ、マギーが座り、マネーボール路線を採用したチーム事情も重なり21盗塁。
 今年はさらに減らして5盗塁。
 体調不良などがあったとはいえ、一昨年のタイトルホルダーが5盗塁とは、寂しい。

 現在、楽天は新体制の下、戦術の練り直しを迫られている。
 ジョーンズの去就が微妙で、マギーに匹敵する強打者の出現が来年も見込めない以上、初Vで採用した路線は修正せざるをえないだろう。ここ2年間はマネーボールで得点貢献度が低いと判断される盗塁、犠打を多用せず、出塁を重視するスタイルで戦ってきた。

 しかし、最下位に沈んだ今、見直しも必要だ。

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