昨年は2勝止まり。オリックス上位進出へ、鬼門・西武プリンスドーム対策がカギに【どら増田のオリ熱コラム #71】
開幕カードを1勝2敗で終えたオリックス。試合展開をみれば、オリックスが先制したにもかかわらず中盤以降ライオンズ打線につかまり、終盤で逆転を許す形となった。
2016/03/29
昨年はわずか2勝しかできず
「やっぱり西武プリンスドームには魔物がいる」
ライオンズ打線に5点差をひっくり返された26日の試合に詰めかけた関東のオリックスファンからはこんな声がため息とともに漏れた。
27日に何とか勝利を収め、2年連続の開幕3連敗だけは免れた。
「早くここ(西武プリンスドーム)の苦手意識を払拭しないとね」
26日の試合後、北川博敏打撃コーチは西武ドームの長い裏階段を登り終えると、右手に見える西武ドームの天井を見上げながらこう語った。
オリックスの過去6年間の西武ドームの成績は次のとおりだ。
2010年 2勝8敗
2011年 3勝7敗
2012年 4勝6敗
2013年 5勝5敗1分
2014年 6勝5敗1分
2015年 2勝11敗
勝ち越したのは2014年のみ。昨年はわずか2勝に終わっており、特に7月7日までは開幕3連敗からゴールデンウィークの3連敗を含む7連敗を喫した。ちなみに昨年の対西武戦は10勝15敗で、本拠地では8勝をあげている。
実際にプレーをしている選手はどのように感じているのだろうか。
「僕が怪我で離脱するまでは全然勝てなかったので、苦手意識はありますね」(西野真弘)
昨年、西武プリンスドームで初勝利をあげたのは西野が離脱した直後のことだった。今年はオープン戦も行われたため、新しく張り替えられた人工芝の状態も確認もしたそうだが「(打球が)転がりやすいというよりは(前で)止まるイメージだったので、守備のときは少し前に出ないと厳しいですね」と分析している。
また開幕2戦目に先発をしたルーキー近藤大亮は「開幕前の練習で初めてマウンドから投げたんですけど、他の球場に比べたら(マウンドが)少し低く感じました。土も柔らかかったので感覚が……」と少し戸惑った表情で話していた。
他の選手にも西武ドームの印象について尋ねてみたが、やはり苦手意識のようなものはあるようだ。