昨年は2勝止まり。オリックス上位進出へ、鬼門・西武プリンスドーム対策がカギに【どら増田のオリ熱コラム #71】
開幕カードを1勝2敗で終えたオリックス。試合展開をみれば、オリックスが先制したにもかかわらず中盤以降ライオンズ打線につかまり、終盤で逆転を許す形となった。
2016/03/29
3連勝も現実的だった開幕シリーズだが……
「スタートダッシュが大事」
開幕前日の会見で福良淳一監督はこのように話していた。
昨年は開幕から3カードで1勝8敗(2カードは3連敗)とスタートダッシュに失敗し早くも優勝争いから脱落。逆に2014年は、3カードで7勝2敗とスタートダッシュに成功した結果、僅差で2位になっている。
瀬戸山隆三球団本部長も「開幕で勝てなかったり、日曜日や連休に勝てないというのは克服しなければいけない」と語っており、チーム全体で今年の開幕にかける意気込みは相当なものがあった。
しかし、開幕戦はエース金子千尋がまさかの7与四球で3点差を守れずに追いつかれると、9回は新守護神コーディエが捕まりサヨナラ負け。5年連続の開幕黒星スタートとなった。
翌2戦目は初回の猛攻で5点を先取するも、ひっくり返され逆転負け。継投もさることながら、内野手全員がエラーを記録するという考えられない試合だった。
3戦目も3点先取から追いつかれるという嫌な流れの中、先発のディクソンが追加点を許さない粘りのピッチング。2点勝ち越し、最終回には再びコーディエが登場。いきなりメヒアに2塁打を浴びるなど1点を失ったが、最後は2死満塁の場面を何とか打ち取りチームは今季初勝利を飾った。
「簡単には勝たせてくれないね」
試合後の福良監督は1勝の重み、難しさを噛みしめていた。
打撃陣ではルーキーの吉田正尚、新外国人で4番を任されているモレルが絶好調。糸井、西野や中島、小谷野も期待とおりの活躍を見せていた。それだけに守備の乱れが失点につながった今回の開幕シリーズは、非常にもったいない内容だった。