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新たなセットアッパー誕生の予感。15年ドラゴンズ期待の育成の星〝岸魔神〟

中日ドラゴンズで、2015年に期待したい選手がいる。“岸魔神”こと岸本淳希だ。岸本がもしリリーフ陣の一角を担えたなら……さまざまな青写真が描ける。

2014/11/13

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15年のリリーフ陣はより盤石になるはず!

 フェニックス・リーグでは最強・浦和ロッテ打線につかまることもあったが、おおむね好調を維持することができた。
 そんな岸本について、谷繁兼任監督も力をつけていることを認めているようだ。早ければ、今年の契約更改前後には支配下登録される可能性が高い。

 武器はゆったりしたフォームから投げ込む最速147キロのストレート。縦横のスライダーなど変化球も多彩で、制球も良く、緩急をつけたピッチングもできる。なんといっても三振がとれるところがリリーフ向きだ。
 ピンチにも動じないハートの強さも持ち合わせている。言うことないじゃないか。

 いつしかついたあだ名は「岸魔神」。もちろん伝説のクローザー、佐々木主浩の「大魔神」のもじりだが、単に同じクローザーだからといってこんなあだ名がつくわけではない。
 岸本が見せるマウンド上での堂々としたたたずまい、面構え、投げっぷりが佐々木を彷彿とさせるゆえ「岸魔神」の異名がついたのだ。

 このあだ名は番記者からチームスタッフに伝わり、いまや先輩選手らも口にするという。ファンにも徐々に浸透しつつある。キシマジン、ちょっと言いにくいけどいい名前だと思う。

 又吉、福谷のリリーフ陣に岸本が加われば、勝ちパターンが充実し、ドラゴンズの来季の展望もパッと明るくなる。
 岩瀬がケガから復帰し、浅尾、田島、岡田ら実績のあるセットアッパーらが復調すれば、さらに盤石な体制になるだろう。

 地元の福井には、地方局の女子アナたちによる「岸本ファンクラブ」もすでに存在しているらしい。
 もはやスターの予感さえするではないか。

 とにかく、岸本には期待しかしていないのである。

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