球界が騒然…まさかの電撃引退を決断した歴代選手6人。引き際の美学を貫いた一流プレーヤーたち
2023/10/13
産経新聞社
高橋由伸
出身:千葉県
投打:右投左打
身長/体重:180cm/87kg
生年月日:1975年4月3日
ドラフト:1997年ドラフト1位
天才的なバッティングを誇った高橋由伸は、予期しない形で現役生活を終えた選手だ。
高橋は神奈川県の桐蔭学園高校出身。甲子園を二度経験したのち、慶應大学に進学した。六大学リーグの三冠王に輝くなど圧倒的な活躍を見せつけ、逆指名で巨人に入団。
大きな期待を一身に受けながら、ルーキーイヤーから規定打席に到達、さらには打率3割も達成した。2007年には1番打者を務め、打率.308、自己最多の35本塁打を記録する大活躍。
ケガに苦しめられるシーズンも少なくなかったが、毎年3割に近い打率、そして二桁本塁打を記録し続けた高橋。キャリア晩年でも勝負強い打撃は健在だった。
代打の切り札として活躍していた2015年には、代打打率.395を記録。まだまだ現役として活躍が期待されていたが、同年オフに原辰徳監督が辞意を表明し、高橋に白羽の矢が立った。シーズン中の引退試合も叶わぬまま、選手生活を終えることとなった。