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巨人ファンが語る「FAヤクルト相川獲得、賛成の理由」とは?

人気ブログ『プロ野球死亡遊戯』が本格的なコラムに挑む。第1回目はヤクルトの相川選手についてだ。スポーツ紙各紙はジャイアンツが興味を示していると報道されている。一巨人ファンからはどう見えているのだろうか。

2014/11/14

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相川獲得は阿部システムからの脱却のために必要だ

 なぜ来季39歳の相川を人的補償の出血覚悟で獲りにいくのか?
 そらそうよ、不安だもの。阿部慎之助がいないホームベース。
 正捕手・小林を育てつつ、バックアッパー実松・カトケン・鬼屋敷で回す捕手陣。
 めっちゃ不安やん。これでいけると思ってる首脳陣がいたらクレイジーっすよ

 DHのないセ・リーグのベンチ入り捕手には、マスクを被る以外にも重要な役割がある。
「代打」である。

 キャリア通算1103安打、65本塁打の相川。
 相手バッテリーからしたら、通算打率.164の実松や同.207のカトケンよりも、相川のほうが遥かに脅威だろう。

 ナベツネ風に言うと、たかが代打のために人的補償を獲られていいのかって?
 いいんです。いや、よくはないけどしゃーないやん。
 覚えてる? 阪神とのCS初戦での「代打セペダ」のダブルプレー。
 今シーズンそのものを終わらせてしまったかのような痛恨の一打。
 あの時、東京ドームの一塁側スタンドからこう思ったよ。
「あぁ、高橋由伸が怪我してなければ…」って。
 悲しいけどコレ、プロ野球なのよね。
 最終的に代打一枚の有無が勝負を分けちまう。

 みんな、相川さん舐めすぎっすよ。
 確かに正捕手で獲得するには年を取りすぎたかもしれない。
 けど第2捕手として考えたら球界屈指、さらに捕手の打撃力という観点からも「代打」として起用できる。

 この二つのスキルを併せ持ったキャッチャーってそうそういないっすよ。

 小林誠司の物足りなさを指摘すると、「偉大な阿部を基準にするのは無理がある」という声がよく聞かれる。
 同じことだよ。

 相川亮二が物足りない?それは「偉大な阿部を基準にしてしまっているから」だ。
 比較対象を間違うと視点がブレちまう。

 阿部や小林じゃないよ。
 求められるのは、実松やカトケンと比べて相川はどうか?というロジックだ。

 2015年は、幾度となく「打てるキャッチャー阿部がいてくれたら…」なんて舌打ちかますシーンと遭遇するはずだ。
 最大のストロングポイントを失った巨人軍。
 原監督も巨人ファンも「キャッチャー阿部から自由になること」が求められるシーズンになるだろう。
 そして今、フロントは一足お先に阿部システムからの卒業を求められている。
 阿部のバックアッパーとしてFA相川獲得。

 オッケー、グッドジョブ。
 なんだけど、そこで一息ついて止まっててもしょうがないやん。

 次いこうぜ、次。

 さあ、金子千尋争奪戦が始まるぞ。

See you baseball channel・・・

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