まさかの“翻意”! 現役引退を撤回した歴代選手6人。プロ野球生活を継続した選手たち
2024/02/01
産経新聞社
杉浦享
出身:愛知県
投打:左投左打
身長/体重:177cm/94kg
生年月日:1952年6月8日
ドラフト:1970年ドラフト10位
ヤクルトスワローズで23年間にわたってプレーした杉浦享も、現役引退を撤回した選手の一人だ。
杉浦は、愛知高校で4番打者としてその打棒を発揮。将来性を見込んだヤクルトスワローズからドラフト10位で指名を受けた。
なかなか一軍で結果を残せない時期が続いたが、1977年から打撃が向上。翌年からレギュラーに定着すると、安定したバッティングでチームに貢献した。
1985年には不動の4番に座り、打率.314・34本塁打を放ちベストナインに選出される活躍を見せた。
1989年以降は広沢克己ら若手の台頭により、スタメン出場の機会が減少。それでも代打の切り札として活躍を続け、40歳を迎えた1992年限りでの引退を決断する。
しかし、同年の日本シリーズ第7戦、勝てば日本一が決まる試合での満塁のチャンスに凡退。結果的に敗退し、この打席の悔しさが消えなかった杉浦は引退を撤回。「翌年に日本一を経験して引退する」との言葉を見事に実現させ、1993年に現役生活の幕を下ろした。