これぞ“神ドラフト”…阪神、ドラフト当たり年ランキングトップ5。平成以降で大成功したのは?
2023/10/24
産経新聞社
第3位:1997年
阪神を代表するエース、即戦力となった巧打者が指名された1997年ドラフト。指名されたのは、下記の6選手である。
1位:中谷仁(智弁和歌山)
2位:井川慶(水戸商)
3位:橋本大祐(富士大)
4位:坪井智哉(東芝)
5位:山岡洋之(東北福祉大)
6位:奥村武博(土岐)
なんといっても、ドラフト2位の井川は阪神に大きな恩恵をもたらした。高卒でプロ入りした井川は、2001年に9勝・防御率2.67と飛躍を予感させる成績を残し、翌年に14勝を記録。阪神のエース左腕として君臨した。
なかでも2003年の活躍は目覚ましく、6月中旬から4試合連続の完投勝利。さらにシーズン20勝を達成し、日本シリーズにおける斉藤和巳との「20勝対決」は大きな話題を呼んだ。最終的に同年は沢村賞やMVP、投手タイトルも総なめにしている。
1997年ドラフトの野手の中で取り上げたい選手が、坪井だ。PL学園高校から青山学院大学、東芝を経て阪神入りした坪井。プロ1年目からスタメンの座を掴み取り、いきなり打率.327をマークした。
1998年は鈴木尚典が首位打者、2位に前田智徳というメンバーのなか、坪井は打率リーグ3位に位置。名立たるメンバーと首位打者を争ったこともあり、今後の活躍も期待されたが、2000年から出場機会が減少。2003年からは日本ハムに移籍し、通算安打数は976で現役に別れを告げた。