ドラ2で捕手・進藤勇也の指名はエグイ! 2024年正捕手争いは大激戦に【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#211】
2023年ドラフト会議が終了した。1位で左腕の細野晴希(東洋大)の交渉権を獲得、2位も投手ではと予想していたが、世代NO.1捕手と名高い進藤勇也(上武大)を指名。これにはびっくりした。
2023/10/28
産経新聞社
だれが正捕手の座をつかむ?
整理しよう。ファイターズには2023年ドラフト当日(10月26日)現在、以下のキャッチャーが在籍する。アリエル・マルティネス、清水優心、伏見寅威、古川裕大、郡司裕也、郡拓也、田宮裕涼、梅林優貴。今年、「齋藤綱記、宇佐見真吾⇔山本拓実、郡司裕也」のトレードが成ったとき、あぁ、キャッチャー数は変化ないんだなぁと思ったものだ。ファイターズはキャッチャー王国なのだ。キャッチャーばっかり。新庄流の「複数ポジション」という意味じゃなく、2軍で郡拓也が(野手不足で)内・外野を守っている。
これはつまり、「捕手大戦争」の勃発である。大変なことになった。伏見をFAで獲り、郡司が売り出し、田宮がシーズン終盤評価を上げたところに強肩・進藤が入ってくる。(あまり考えたくないが)これはトレードで出される選手もいるんじゃないか。安泰と思えるのはマルティネスくらいだ。マルティネスなら打棒を生かし、DHで存在感を示す手がある。コンバートも多そうだなぁ。いちばんきついのは「キャッチャーで勝負したい」と思ってる選手だ。
ザ・プロ野球というべき競争が始まる。火花バチバチだ。僕は矛盾した二つのことを思う。「それでこそプロ野球だ、そういう世界だ」という思いと「せっかく芽が出かけているんだからちゃんと育ててやんなよ」という思い。
まぁ、だけど古川の胸中は複雑だろう。上武大では同部屋だったこともあるらしい。そりゃ後輩を歓迎はするだろう。だけど、その一方で抜かれたくはない。2人とも福岡県出身だもんなぁ。どんな物語が待っているのか、興味津々だ。とにかくファイターズはウエーバー2巡目のアドバンテージでキャッチャーに行った。これには驚かされた。