NPBは、全体で0.71歳若返り。最も若いチームはソフトバンク【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、12球団の各チームの年齢構成についてだ。
2016/04/06
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オリックスは一気に若返り
NPBは3カードが終了した。2015年は50歳の山本昌を筆頭に多くのベテラン選手が引退した。今季のNPBに所属するプロ野球選手の平均年齢は、全体的に少し若返った。
昨年と今年の支配下登録、育成契約選手をもとに、球団別に平均年齢を見てみる。
2015年7月31日時点(トレード、新規登録期限)の12球団のNPBに所属している選手と、2016年3月31日時点の12球団のNPBに所属している選手の比較。年齢はいずれも2016年4月1日時点。
なお中日の山本昌は引退試合のため、一時的に選手登録されたが、これは含めていない。
パリーグからだ。
ソフトバンクの投手陣には、今季新たに35歳の和田毅が加入した一方、帆足和幸の引退などもあり、年齢はやや下がった。内野手は李大浩の移籍、松中信彦の退団で大幅に若返った。
日本ハムは中嶋聡、木佐貫洋が引退し、さらに若返った。全選手の平均年齢はソフトバンクに次ぐ2番目だが、支配下選手だけでは最も若い。特に内野、外野は25歳以下というのが大きな特徴だ。
ロッテは、今江、クルーズが移籍したこともあり、やや若返った。
西武は西口文也、森本稀哲が引退。脇谷亮太が移籍、35歳の竹原直隆や木村昇吾、36歳のバンヘッケンが加入したが少し若返った。
オリックスは、2015年の平均年齢は28.16歳と12球団一高齢化が進んでいたが、谷佳知、井川慶、ヘルマン、平野恵一、鉄平など30歳以上のベテラン選手が13人も引退、退団したこともあり、1.68歳も若返った。
楽天は斎藤隆、小山伸一郎、山崎浩司などが引退。パではオリックス、日本ハムに次ぐ若返りとなった。
選手数はソフトバンクが87人でリーグ最多。最少は日本ハム、千葉ロッテの66人だ。
パリーグ全体では0.79歳の若返りとなった。