ロッテ・藤岡、中継ぎを経験して取り戻した自信。かつての『東都のドクターK』は覚醒の2016年に
開幕からロッテのブルペン陣は好調だ。日に日に存在感を増しているのが藤岡貴裕だ。
2016/04/07
中継ぎでの経験がプラスに
昨年、9月5日の埼玉西武戦では0-6の6点ビハインドの場面で3番手を任せられ、3回を2安打4奪三振で無失点。与えた四死球も0で完全復活を予感させた。
続く9月11日のオリックス戦では久々の先発を任されて、6回を5安打1失点。
「中継ぎと同じような感覚で、最初から全力で行けるところまで行こうと考えました」(藤岡)
それが好結果に繋がった。
藤岡がそんな昨年を振り返る。
「昨年の開幕のときはゲームを作れるように、長いイニング、最低でも5~6回まで投げられればという意識でマウンドに上がったのですが、結果としてそれが悪い方向に向かっていました。なので、9月のオリックス戦のときは、そういうことは考えずに、急に(先発を)言われたんだから、とりあえず1イニング、1イニングを、たとえ3回までだったとしても、しっかりゲームを作ればいいと思って、その結果が6回1失点という結果にも繋がったので、『ああ、こういう風にやればいいんだな』という感覚が、掴めた試合でもありました」
【次ページ】指揮官「元々は先発だが、しばらくは中継ぎで」