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カープ・ドラ2の横山弘樹は律義な男。「不安」を「反省」に置き換えて進化へ

カープのドラフト2位ルーキー・横山弘樹は、プロ初登板初勝利もさまざまな課題を見つけた。

2016/04/08

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初勝利にも反省

 ルーキーの初勝利に、周囲から喜びの声が寄せられるのは当然のことだろう。律儀な性格の横山弘樹は約150通のメールに出来る限り返信をした。しかし、彼自身は初勝利の喜びに浸ることもなかった。むしろ、次なる戦いに向けての準備に心を砕いていた。

 NTT東日本では都市対抗野球大会で若獅子賞も受賞した右腕は、即戦力を期待されドラフト2位で入団していた。スライダーやチェンジアップなど豊富な球種を巧みに操り、キャンプから評価を高めていた。そして、開幕5戦目にプロ初登板・初先発のチャンスが巡ってきた。

 3月30日のドラゴンズ戦、立ち上がりから毎回ランナーを出しながらも、粘り強いピッチングでスコアボードにゼロを並べた。4回、恐竜打線を初めて三者凡退に抑えると、いつもの柔和な笑顔を取り戻した。7回まで1失点、ルーキーとしても先発投手としても上々の内容であった。

 しかし、横山の頭に残るのは、8回裏のピッチングである。先頭のエルナンデスにヒットで出塁を許すと、ナニータにタイムリーを浴び、さらには押し出しのフォアボールを与え、2アウト満塁のピンチを残し、2番手中田廉のリリーフを仰ぐ形となった。

「イニング途中でマウンドを降りたのが悔しかったです。あのヤマ場を乗り越えられる投手でありたいです」

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