学生生活最後の大勝負、進藤・宮崎らドラフト指名組から目が離せない11月【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#212】
今年のドラフト会議が終わり、11月は指名を受けた学生が最後の大舞台をかけてしのぎを削る。来季ファイターズの一員となる選手たちの活躍に注目している。
2023/11/11
産経新聞社
勝負強い進藤の打撃
一方、もう一つのヤマでは準決勝で去年の決勝戦カード、上武大-国際武道大が再現されていた。1点リードの7回、3ランを浴びいったん試合をひっくり返されたが、8回、上武大の主砲・進藤勇也が3ランで再逆転、決勝進出&明治神宮大会出場を決めた。もう、ファイターズファンとしては狂喜乱舞である。打てるなぁ。強肩と好リードは聞こえていたが、浮いた球を逃がさずハマスタの左中間スタンドに放り込むパワーである。感覚としては「仕留める」だった。劣勢に立ったチームを自分のバットで救ってみせるという気概があった。ファイターズは捕手も多士済々で、大学NO.1(日米大学野球侍ジャパン)といえど簡単にはポジションは奪えまい。でも、この個の強さは買える。見事大会2連覇を果たし、15日から始まる明治神宮大会に歩を進めたから、多くのファンに見てほしい。
それから11日からの東都大学入れ替え戦だ。本稿は前日に書いているのだが、東洋大学の剛球左腕、細野晴希君(ファイターズ、ドラ1)が間違いなく投げる。明治神宮大会のような晴れ舞台ではないが、自分の代で母校を2部落ちさせる屈辱は避けたいだろう。エースの意地を見たい。11日はエスコンの紅白戦が話題だが、この入れ替え戦も大注目だ。もうしばらくの間、ファイターズファンは大忙しじゃないか。